ハチミツコード改

はにこの多肉植物とか、好きなものとか、日記。

枕草子と雷雲@acid


私のピロウズ運ナメんなよ!って普段言いまくってるんですけど、流石に今回は当たるか不安でした。しかしまあ奇跡的に当選してしまったので、もちろん参加させていただきましたぜヘイヘイ!acidは100人ぐらいしか入れないような小さな小さなライブハウス(つーか雑居ビルの1室)で、さわおさんも「バンド人生で一番小さい箱だ」って言うてはりました。


いやー、何から書けばいいのかわからないし、あと小ネタが多すぎて全部拾いきれるかどうかが大変怪しいけど、とりあえず思ったままに書いてみようと思います。長いよ〜5000字越えちゃったよ〜いつも通り気持ち悪いよ〜




始まる前にacidの隣(直結してます)のganjaで飲もうと思って、中はいってみたらすでにピロウズファンの方々が。普段知らない人と全然話すことないんだけど、なんだかこの日はすごく社交的だった。いつもライブ会場で見るお顔もちらほら。ほんと自然と話しかけたり出来たような・・・バーってこういう風に楽しむところなのかな。いいなーと思いました。BGMはかなりの音で漏れてくる、さわおさんとけいじくんのリハーサルの歌声。なんて贅沢なんだ。


「どこから来たの〜?え、東京ですか!?マジで!?」とか話しながらふと奥を見るとさわおさん。このバーは楽屋兼ふつうのバーでした。トイレに出てきたところにみんなで「さわおさーん」って声かけたり手振ったりしたら「・・・こんばんは」って、とても他人行儀!(笑)それ以外に特にお客さんが突撃することもなく、暗黙の了解で出来上がる透明な壁がすごく心地よかったです。こういう所でがっつくなんて野暮ったいじゃない。なんかうまい事出来てましたね。


ライブの前座はなんとなく予想していたのが的中。クリトリック・リス!ganjaにスギムさん来た時点で(まさかねぇ)とは思ってたけれど、そのまさかでした。3年前のBIG CAT再び・・・(笑)。最前列の女の子たちが悲鳴あげてて爆笑しました。よく知ってる分余計にアレですわ・・・(笑)。スギムさんは絶対お客さんに危害加えへんから大丈夫(やと思う)!それにしてもみんな本気で嫌がってたな・・・(笑)。女番長ヨネハラとスウェッティ聞きたかったな〜。あと、さわおさんとスギムさんが1つ違いってのは本気でびっくりした。えーっ!スギムさんはロックスターに「・・・なんかパンツ光ってない?」って言われたそうです。光ってますよ、ええ。


そしてさわおさんと啓示くんの登場。さわおさん出てくるなり「シラフです!」はい嘘、絶対うそ。そのコップに持ってるのは水じゃないでしょ!いきなりboat houseでちょっとどうしようかと思った。さわおさんの力強い艶声(?)と、啓示くんの乾いたやさしい声の対比が素晴らしい。特別な感じがしたなあ。最初のほうにさわおさんが言ってたけど(僕なんかがピロウズカバーしてすいませんって言った啓示くんにたいして)「今日いるこの人たちはマニアックすぎて普通のライブじゃもう満足できない人たちだから大丈夫だよ」って、ほんとそうだよね。啓示くんが歌うピロウズの歌を受け入れられない人なら、こんなマニアックなイベントに応募しないよね。


啓示くんは大阪出身なはずなのに、とんでもないボケクラッシャー。
さわおさんに何回も怒られてました。
ピロウズのエイベックスの担当さん?が人事異動で変わった時にしてた会話が。


さ「人事異動ってこっちも色々大変だよねー」
け「そうですねぇ〜」
さ「またさぁ、イチからダンスとか振り付け覚えなきゃだしさー」←エイベならではのボケ
け「あぁ・・・そうですよねぇ・・・」←すごいボケクラッシュ


所々で出る「エグザイル兄さん」とか「あゆ姉さん」という単語に笑いが漏れますな。
エイベじゃなきゃ出来ないボケを、啓示くんが見事にクラッシュ!!(笑)


さわおさん「そういうときは"ははは〜っ"て笑え!俺に恥をかかせるな!まじめか!」ってめっちゃ怒ってました。「お前のキングレコードの担当さん俺もよく知ってるよ!タカトシのトシのお兄さんだろ!突っ込めよ、まじめか!って!突っ込んでこいよ!お前がまじめかだよほんと!」って、もー笑いすぎて何しに来たか忘れそうでした。あれ、今日芸人さんのライブだっけ。ちなみにその担当さんも会場にいらっしゃったんですが、本当にお兄さんらしく、そっっっっくりでした。


啓示くんがピロウズのカバーを(アナモニとかワンライフとか)、さわおさんがカミナリグモのカバーを(君だけのカーテンコールとか)してくれました。やっぱりお互い好きな歌なんだろうな、聴いてて違和感がない。でもやっぱり作った本人が歌うほうが好きだなーと思いました。ライブ中ずーっと後ろのほうがうるさいなーと思ってたんだけど、まさかの淳さんとごまちゃんでした。お客さんとして遊びに来てたようで、ステージ上のさわおさんと会場最後尾の淳さんのやりとりが多々ありました。さわおさんのボケを啓示くんが破壊するたびに


さ「ちょ、ちょっとみんな静かにして・・・おい淳!こいつこんなんだぞ!どう思う!!」
じ「ごめん全然聞こえてなかった!」
さ「この曲ベースがいないと・・・、ベースいた!淳!あっベースがないわ!」
じ「無茶振りすぎるんだよお前は!!」


ってやり取りが何度かありました。淳さんの声すごいよく通るなー。そして「ロックスターはほっとんど弦交換しないんだけど・・・」って話してる途中で「あははははは!!」って爆笑したごまちゃんのファンキーさにロックスターたじたじ(笑)。「あはははは!確かに〜!!」って、なんやもう普通のお客さんと一緒やないですか・・・!淳くんと一緒に一番後ろにいたと思ってたのに、気づけば前から3列目あたりに来てたごまちゃんすげえ(笑)。


カミナリグモの「王様のミサイル」をさわおさんが歌う。この曲は、反戦歌なんだろうけれど、なんか反戦歌って言葉だけで片付けたくないんだよなあ・・・うまく言えないけれど、淡々とした啓示くんの歌だからこそ伝わるものがあるというか。さわおさんの感情が溢れる歌い方だと、おなかの底のほうにドーンって蓄積されていくような、なんていうか、お、重すぎるって言うか・・・めちゃくちゃよかったんだ。よすぎて、重たすぎて、受け止めきれない。僕たちにはまだ流すべき涙があるんだよ、って。そんな歌です。みんな聴いてみて欲しいな・・・


「啓示くんの強い希望により、すごいファンキーな曲やります」って。こんなファンキーな曲、アコギ2本で出来るかって、まず無理だろーってぐらいファンキーだよって。それがまさかの「THAT HOUSE」おいマジかよ!つーか全然ファンキーじゃねぇ!啓示くんがやりたいって曲がもう全体的に暗い曲ばっかりでひどいですね(笑)。


啓示くんのボケクラッシュは本当にすごくて、さわおさんがどんだけボケようが「はぁ・・・」とか「そうなんですかぁ・・・」とかしか言わないって言う。さわおさん「お前また俺に恥かかせやがって!」「ロックスターを辱めるつもりか!」ってずっと突っ込みいれてました・・・というより、さわおさんが面白すぎるんやて。"さわぁ〜ず"でバカ受けしたのわかるわ。あの人めちゃくちゃ面白いよ・・・すごいよあの人・・・。


こちらも啓示くんがやりたいと言った"開かない扉の前で"。これをアコギ2本でやるという無茶な試み・・・ですが!曲はじまった瞬間会場が爆笑の渦に包まれるという恐ろしい現象が・・・(笑)。これが一体どういうことか、ピロウズファンにはおわかりいただけるでしょ?だってほんと、くたびれたサラリーマンがクダ巻いてそうな屋台のおでん屋みたいな感じになっちゃって、いや、あれほんとひどかった!ベースの存在のデカさすんごいわかった!ほんとに人情節みたいなまぬけすぎる前奏になってしまってお客さんが爆笑してしまったものだから、さわおさんが一旦中断。


「ちょ、ちょっとちょっとまって、あの、すごい微妙だけど、こっちもスイッチ入れたからみんなも頑張って!」みたいなことを言われ(笑)気を取り直してもう一回。やっぱりちょっと間抜けだったけれど、「それじゃあ話にならない」の歌いだしで心臓をつかまれるなんて、当然じゃないですか(真顔)。啓示くんの歌声だといつもの聞きなれた、どこかににじみ出る悔しさとはまた違う感覚だなあと思いました。本当に醒めてるような、諦めてきたような。あの感覚はきっと、さわおさんの歌に救われた人にしかわからない、そんな人にしか出せない雰囲気なんじゃないかな。


この曲が出来た経緯を話してくれたり(キャニオンレコード時代の話)して、なんかほんと当選できてよかったなあと思いました。本とかインタビューで知ってる話だけど、何度も何度も読み返して、ソラで言えるぐらいよく知った話だけど、改めて本人の口から聞くと、なんともいえない気持ちになりますね。


「なんか社員旅行の宴会芸みたいだけど、楽しくない?楽しいよね?」


ニコッと笑ったさわおさんのかわいさったら・・・!かっこつけた笑顔とか、昔の話をするときのさびしそうな顔とは全然違う、すごい素直に笑った顔がほんとかわいい。かわいいおじさんだなあ。さわおさん自身もとても楽しんでるみたいでした。


「またやりたいね、これ・・・東 京 で な ! ! 」 \ええーっ/
さわおさん「・・・・・」 \ええーっ/\ええーっ/\ええーっ/


へへーって笑った後にふとやさしい表情。


「昔、ピロウズが一番ダメだったとき・・・東京でも、福岡でも売り上げ落ちまくってたころ、大阪だけはなぜか売り上げ2倍だったりして、昔から大阪はすごくやさしかったんだ。まあ・・・関西弁の女は好きだな!ってあれ?ちょっと話変わっちゃったか?ごめんごめん」この人ほんと一体どこまで本気で言ってるのか全然わからない!わけがわからないよ・・・!冗談だらけのゆるゆるイベントでも、所々さわおさんの誠実さとかがにじみ出てて、笑ったりしんみりしたり忙しいなぁもう!そんな感じで、最初から最後までほぼ笑いっぱなしのめちゃくちゃ楽しいイベントでした。


アンコールではアナザーモーニング、ダブルアンコールではワンライフ。どちらも啓示くんが選んだ曲なのかな、なんかもう、そういう選曲してくるあたりがなかなかコアでしょ?いつものピロウズライブとは違う形式のイベントなんだから、いつもと違って当然なんだよね。ほんと、特別な夜になりました。多分実際あった出来事の半分も書けてないんだけど、まあこの辺にしておきます。 終わった後は朝までganjaで飲みました。べろんべろんのさわおさんと淳くんおもしろかったです。



[山中さわお&上野啓示(カミナリグモ)]

01.BOAT HOUSE
02.キミだけのカーテンコール (カミナリグモ)
03.Funny Bunny
04.こわくない (カミナリグモ)
05.THAT HOUSE
06.美しい世界 (カミナリグモ/上野ソロ)
07.開かない扉の前で
08.20号 (カミナリグモ)
09.王様のミサイル (カミナリグモ)
(encore-1)
10.アナザーモーニング
(encore-2)
11.ONE LIFE