ハチミツコード改

はにこの多肉植物とか、好きなものとか、日記。

the pillows 20th Anniversary LATE BLOOMER SERIES 02〜BLUE SONG WITH BLUE POPPIES@ビルボードライブ大阪


奇跡が起こって、当日突然いけるようになりました。譲っていただいた方にはなんといえばいいかわかりません。本当にありがとうございました。以下激しくネタバレ&自分の思ったことが書いてます。気をつけてね。


あ、これだけは書いておこうか。山中さんからの伝言!!
「恵比寿行きそうな人はいつもより大きめのリアクション頼むわ!こっちもどうすればいいかよくわかってないから、拍手とか多めにな!!」って(笑)。




いつもの入場SEもなく、ピアノジャズが流れる中ゆっくりと電気が落とされて、それに対比して浮かび上がる青い芥子の花。蝋燭みたいな電飾の周りにピロウズの象徴が浮かび上がる。なんかもうそれだけで涙じんわり出てきた。

「お互いに慣れないけど、終わる頃には慣れてくれ」


アコギ2本とドラム、それから淳くんはコンバス。シンちゃんはいつもどおりかと思いきやドラムのスティックがあれだ、なんてうのかな。プロマークのさ、竹串束ねたみたいな奴。持ち方もいつものマッチドじゃなくて、レギュラーグリップで。ああジャズだなーとなんとなくニヤニヤしてしまいました。


下の方にセトリ書きましたが、よくぞここまで盛り上がらない曲を集めたなあと(笑)。それが逆にものすごく良くて、山中さんとPeeちゃんのストロークがバラバラなんやけど、それがだんだん同じ動きに合わさっていくのがすごく良かった。震えた。


当時の山中さわおがそこにいたんだよ。大げさかもしれないけど、あの当時の山中さんがそこにいた。そこにいたのは紛れもなくあの頃の山中さわおだったんだよ。たとえばプラスティックフラワーなんてすごく昔の曲じゃないですか。「聞いてくれ」って山中さんが言って、照明がパッとついた瞬間のあの姿ったらもうね。なんか上手く言えんけど、自分をほめてくれるのは自分しかいない、お前らのいう事なんか聞かない、そんなことばっかり言ってツンツンしてたあの頃の山中さんがそこにいたんだよ・・・!!いやマジで!今よりちょっと短めのサラサラヘアーに見えて、一瞬若返ったように見えた。そしてちょっとまた震えた(笑)。


MCもちょっと面白かった。


さ「真鍋さん・・・君一人だけ座布団使ってるね。ヒョウ柄の。」
P「・・・(黙ってうなずく)」
さ「リクエストしたの?」
P「(なんか聞き取れず)」
さ「・・・お尻痛いの?」
P「尻は・・・肉があったほうが良いですね」
さ「・・・お前、アレか・・・?もしかしてアレか!!!!!」


場内爆笑!みたいな。
Peeちゃん痔主疑惑(で、いいんよね?)!!


さわおギターは5万円ぐらいでPeeちゃんギターもそれよりちょい上ぐらい。淳くんがコンバス弾いてたけど、それの弓が実は9万円もする代物だって事。「一番安いのくれ」って言って出されたのが9万円だったと(笑)。コンバスって弦1本でも5千円↑とかがあるのでまあそれぐらいするだろうけど・・・でも高い。すごいなあ。弓を使って弾いてる淳くんの背中姿が一生懸命でかっこよかったです。なれない事やと思うけど、でも必死さっていうのかな、気持ちがこもっていてかっこよかったです。


あとなんか山中さんが「手がしびれる」とか言ってたのかな。たまに手ブラブラさせたりしてました。「なんだろうこれ」に対してPeeちゃんが「・・・しびれたんだよ」ってそのまんまやん(笑)!その後山中さんも座布団持ってきてもらって「おそろいー」てしてました。後ろでシンちゃんがずーっとウンウンウンウン頷いてたのが面白かった。


テルミン奏者の方がゲストで呼ばれて、山中さんの口から簡単にテルミンの説明。その後自分のギターに向かって両手を「はあぁ〜!」ってしてて面白かった。鳴ったらびっくりだわ(笑)。本物のテルミンの音はオペラ歌手の女の人の声に聞こえたし、胡弓の音っぽいなーとも思った。面白い楽器だ。


佐野元春さんのコヨーテ、海へとピーズの犬ぞりをカバー。佐野さんの曲すごいかっこよかった。めっちゃかっこよかった。目指せよ海へって叫ぶ山中さんの横顔にニヤニヤしつつ泣きそうになってしまった。犬ぞりもちょっと幸せでちょっとさびしい、そんな感じの曲だった・・・気がする(歌詞出てこなかった)。 佐野さんのCD、うちのお父さん持ってないかな・・・(切実)。


新曲は2曲。
その一曲の"チェルシーホテルも"実際に経験してきた歌なんだろうな。チェルシーホテルのロビー(廊下?)ではしゃいだ事を忘れないでくれって。もちろん私は知らないよそんな事があったのなんて。でも歌聴いてたら想像できるんよなー。


なんと言ってもトリプルアンコールででてきた山中さん弾き語りで歌った、もう一つの新曲"雨上がりに見た幻"。この曲ちょっとやばいよ。ピロウズから離れてしまった人がいつ聞いてもすぐ戻ってこられるような曲。どちらかというと長く聴いてる(聴いていた)人の方がグッとくるんじゃないかな。短い歌詞の中に彼らが歩いてきた軌跡がギュッとつまっていて、泣くもんかと思っていたのに完全に負けた。


よくライブ終わった後にお客さんが「ありがとー!」って言うけど、私からのありがとうは"長く続けてくれてありがとう。"なんだよなー。ここまで続けてくれなかったら出会うこともできないままでした。本当に今回は心からそう思いました。はじめてかもしれない、ライブ後にありがとうって口に出したの(もちろん誰にも聞こえない程度の声でね)。


いいライブでした。
私なんかが行ってよかったのかと思う程。
よかったです。本当によかった。


終了後にRinkoさんにお会いできてうれしかったです!
でも私が私だとわかって頂けたのだろうか・・・(笑)。


今回のセトリ。


1 Subhuman
2 She is perfect
3 Texan Dairy Life
4 プラスティックフラワー
5 Monster C.C
6 Across The Metropolis
7 Chelsea Hotel(新曲)
8 傷跡の囁き 誰もいないパラダイス
9 レッサーハムスターの憂鬱
10 New Year's Eve
11 犬ぞりTheピーズ cover)
12 コヨーテ海へ(佐野元春 cover)
13 Our love and peace
14 さよならユニバース
15 君と僕とお月様
16 ONE LIFE
e1 want to sleep for
e2 雨上がりに見た幻(弾き語り)


以下思ったこと


人によってそのアーティストへの感じ方とかはそれぞれだと思うんだが、ここ数日ずっと自分が思っていた事を改めて感じた。私にとってのピロウズは「自分の言いたいことを全部言ってくれる」存在ではなく、「ほしい言葉をくれる」存在なんじゃないかと思ってた。


今日それが確信にかわった。こういう言葉をかけてくれればがんばれるのになーっていう言葉を簡単に言ってくれちゃうんだわ。だから泣くんだよ。あの人たちが経験してきたしんどい事とかに共感はしない。経験した内容がぜんぜん違うから。ただそれを山中さんが歌うと「ああしんどかったんやなー」って思って、それで泣ける。辛い事いっぱい経験してきた人たちの歌は片目を閉じた状態で私の中に流れてくる。


「ああわかるわかる、そういう事あるよね」ともたまに思うのは思うけど
「しんどかったね、でも君はそれを聞かせてくれるんやな。」って感じ?の方が多い気がする
なんかようわからんけどそんな感覚。


まあそんな感じ。あの人たちと同じ経験がないから共感はできません。
失礼だと思うんだよ、逆に(私個人の意見としてね)。
私みたいにのらりくらりと生きてきた人間とは違うんだよっていう。
かっこいいけどまねしたくないというか(笑)。


うあーなんていえばいいのやら。
こうやって書いててもなんか違うのよなー。
でもね、本当にいいライブでした。
ピロウズは本当にいいバンドだ。